●お勧めのビジネス書:『コメントする力』竹田 圭吾
コメンテーターでなくても、なにかとコメントする機会が増えている時代です。
ビジネスマンにしても、会議や飲み会での会話ばかりか、メールの返信に意見をプラスしたり、フェイスブックで「いいね! 」にひと言添えたり、ツイッターでニュースに自分なりのコメントをつけたり、LINEの投稿を気の利いたものにしたり……。
“ああ、面倒くさいったらありゃしない"と思っている人も多いのでは?
そこで、複眼で物事を考える姿勢をもったうえで、コメントの内容をどう組み立てていくか。
「情報は整理しない」
「情報はタテ軸とヨコ軸に置いてみる」
「すべてはグレーと考える」
「情報はストーリーで発信する」
「他人と同じことは絶対に言わない」
「刺さるコメントよりも、しみ込むコメントを」
「ボケる力を磨く」等々、『ニューズウィーク日本版』元編集長がマル秘ノウハウを初公開。
“情報がありすぎる社会"を生き抜く必須スキル、「情報力」と「コメント力」が磨ける1冊です。
読み始めて第一章の冒頭数行で大笑いしてしまいました。
全般にわたって著者がこれまで築いてきてこられたであろうノウハウが平易に書かれており、中には「えっ?!こんなお仕事されていた方でもこんな風にやってたの!」って思うものもありました。
圧巻は最終章です。もう本領発揮です。
タテ・ヨコ・メタ・オク(時系列)に見れる力があるからこそ価値あるコメントもつけれるし、ナイスなボケもきまりよね。
著者の竹田圭吾氏は、名前だけでは顔が浮かばない方もいるだろう。
「ニューズウィーク日本版」元編集長、テレビのニュース番組でのコメンター、ラジオ番組でのナビゲーターでもあるといえば、なんとなくあの人かとわかるのではないだろうか。
昔から情報整理術、情報発信力、コメント力に関する本は、どちらかというと成功法則、儲け関係と同じくいらい、出版数が多いのではないだろうか。
しかしわたしが学生の頃とは、その情報収集、発信の仕方はずいぶんと様変わりをしたものだ。
そこにはソーシャルメディアの爆発的な普及により、24時間、他人の承認をもらえるのかというプレッシャーにさらされる時代というのも大きな要因であろう。
著者のいう「ある種の不安ビジネス」というもの十分に一理ある。
その時代のなかで、5つの章に分け、情報の扱い・活用・編集・コメントの仕方を述べていくのであるが、なにより「おわりに」の部分に多いに集約されている。
ポイントとしては、情報に距離を置き、ほかの人と同じことを言わないこと。
判断する尺度として、フェアであるか、違う角度から検証しているか、意見の多様性は約束されているかという視点を持つこと。
そのうえで実践的な14の項目があり、そのうち5つくらいを実践することを進めている。
結論的になるが、4章で説かれている、コメントすることがないときはしない、また刺さるコメントをめざさない、これに尽きるであろう。
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vol.558
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